またしばらくブログ更新をサボってしまいました。
言い訳理由を言うと、①副業含む仕事がそれなり忙しかった、②ゴルフ(練習場含む)、③趣味のギターを弾いていた、などです、なんだよーですね。
夜、ベッドに入ってからとか、出かけてい時など、書きたいことは出てくるのですが、翌朝とかにしようと思うと、そのままになってましたね。
さて、今日は日曜日の朝なので、ほかのことは後回しにして先週あった相談の話。
知り合いから、同僚か部下か上司かわかりませんが、その人のリファレンスチェックの依頼が来たがどうしたらいいかというものでした。リファレンスチェックとは、転職時に採用側の会社が、候補者の過去の会社の在籍確認と評判を外部調査会社に依頼して行うものです。
海外では普通のようで、そもそも上司から「リファレンス」なる書面を予め辞める前にもらっておくようでもあるそうです、というか外資系にいた時に辞めていく外国籍の部下から求められサインしました。日本では一般的でなく、外資系などでは採用しているようです(確かTOEICの試験問題にも「事例」が出てて笑いましたが)。
私自身の転職経験のほか、大手企業にいた際に採用でリファレンスチェックを見た経験から、上記の相談者にもアドバイスした話を記します。
1.リファレンス先(人)と内容
調査会社と調査方法(後述する費用との関係あり)によっては、候補者自体に聞かず、勝手に在籍会社へまた在籍していた会社の人に「当たる」ようです。こっちの方法は、私にもよくわかりませんが、聞くところによると当該採用とは関係なく在籍して会社がリファレンスを調査会社を利用していると、バーター的に人事部門が対応しているという噂は過去に聞きました。今どきはどうでしょうね。あとは調査会社が、在籍会社の人で過去に接点がありリファレンスを聞ける人を押さえているとか。。。
上記の「勝手リファレンス」には、誰かに聞くのでなく、ネット上の情報(Facebokkとかですかね)などをさらう簡易の調査もあるようです。
最も一般的?なのは、採用候補者自身がリファレンス先の人を提出できるものです。この場合、あらかじめリファレンス先の人に「事情を説明し、リファレンスに応じてもらうことの協力(良く言ってもらうことの協力)」ができますし、通常はそうするでしょう。
内容は、主目的が在籍確認(虚偽の経歴でないか)でしょう。電話かメールで行われるが、質問は簡単なもので、在籍期間とその時の働きぶりはどうだったかで、事前に協力依頼をしてあれば尚更、普通の常識?からは当たり障りなく「よかったですよ」と一言えばいいことです。メールの場合、選択肢方式もあるようです。
費用は、採用のポジションがジュニア/管理職/経営陣クラスで幅がありますが、20万~100万/人ですね。
2.実態と経験
1)日本企業でやってる会社はロクでもないと見よ
ここからは私見です。私が以前いた国内企業では、ジュニアクラスにすらこのリファレンスチェックをやってました。加えてネット上の調査も別途やってました。純粋な日本の企業なのに、費用も無駄だなあと見てましたが、その理由はその会社の中では労働訴訟、それも現場クラスでない世間の耳目にも入ったような事件がいくつかあったりしたこと、社内で派閥争いがあったことなどが、背景理由でしたね。
また、転職活動で最終に残った日本企業(スポーツ/アミューズメント系の会社でしたね)でも自分がされたことがあります。この会社も、後々、創業者系の不祥事が起きてましたので、ロクでもなかったですね。
2)リファレンスの報告書
費用との関係もあるので、簡易の在籍確認程度の依頼の場合には、「結果」のみ程度のものですが、中には興信所の調査書みたいなレベルのものを依頼して受け取っている会社もありましたね。上記1)で書いた私が以前いた会社はそうでした。自分も採用面接側でしたので、それらに目を通しましたが、途中から見るのをやめました。
まあ、いいことは書いていない(言われていない)のばかりでしたね、あれ見たら誰も採用できないのでは?とすら感じました。特に管理職手前までで辞めてきた経歴の子については、そのリファレンス先の人はだいたい上司だった人っぽくて、「辞められたから」かまた「辞める」くらいいですからそりゃー人間関係が良かった訳はないからでしょう、「けちょんけちょん」だったりします。
これは、日本人の匿名へのマインド、職場や会社の実態で、海外とは違う訳ですよ、そこにおいて元会社の上司等にリファレンスした報告書なんてを「利用する側の会社」が何か欠けてますよ。上記の私がいた日本企業で、一緒に面接をやっていた上司は、このリファレンスチェックの報告書が大好きで、隅から隅まで読んで、あーだのこーだの言ってましたね、裏で影で人を品評するのが好きなタイプ、本人は悪意自体はないのだろうけど人権意識に疎い世代の、勝手に自分は正しいと思っている日本人ですね。
3)ケチがつくことがあるのか
人材紹介のエージェントの話では、ほぼ全くに近いほどないそうです、そういうことは。まあ、私がいた上記のリファレンスチェック大好き日本企業でも、まあ面接はしてましたね、というか面接する前に候補者のリファレンス取っていること自体、恐ろしいというか費用が無駄じゃんです。普通は最終選考時です。
転職で受けた日本企業(スポーツ/アミューズメント系の会社)で、私はリファレンスチェクの内容でケチが付きました、めったにいないとエージェントも同情すらしてくれました。当然、そこには行けなかった(行かなかった?)ですね。私について、けちょんけちょん多分言ったのは、以前のブログ記事で書いたリストラされた外資系の会社の人事担当役員だと思います…
もう1回、ケチをつけられたことがあります。それは、ある外資系にアプライして最終の時に、過去の会社の人でリファレンス先を自分で提出できたのですが、上記リファレンスチェック大好き日本企業在籍時の人で頼める人がいなく、応募している会社が委託している調査会社に一任した時です。
この時、どうやら上記リファレンスチェック大好き日本企業の時のまさしくそれが大好きだった私の上司にリファレンスしたみたいですわ。リファレンス報告書、彼は大好きだったので、まじめにご丁寧に語ったのでしょう。
しかしまあ、いずれも了見狭い人たちです。
この外資系もケチがついて、リファレンスチェックやり直しましょうかと言われましたが、お断りしましたよ。
4)そうは言っても日ごろから大事なこと
上記で書いた「勝手リファレンス」の場合には、たぶんデータベース内の調査だけで人にはあたっていないと思われますので、犯罪履歴とか経歴詐称がなければ大丈夫かと。
他方、一定のポジション以上だと、人に当たるリファレンスチェックになるので、日頃から、転職した後のために、元職場にリファレンスをお願いできる信頼できる人を一人は作っておくことでしょうね。上記の外資系の転職時には、別の元の会社の在籍時の他部門の役員で信頼できる関係の人がいたので、その人にお願いしましたら、その人はちゃんと良いことを言ってくれました(もっとも、1回事前に接待しましたが)。
5)最近は外資以外やってないのでは
個人情報、センシティブ情報への要配慮の時代に加え、最近のプライバシー意識の高まり、SNSでの諸種問題などから、また費用対効果からも、日本の企業は外資の真似はやめて、リファレンスチェックの利用は減っているのではないかと感じます。
私が受けた上記嫌な体験は、2000年代の頃であるところ、この直近10年での私の転職と採用の経験では、リファレンスチェックの話は一切出てきませんでしたので。
冒頭、私に先日相談のあった知り合いにリファレンスチェックの件は、海外の会社の人だそうです、その私の知り合いは海外現地法人に出向していたので。なお、私の相談者は手厳しい内容(まあ彼いわく「事実」)を回答しちゃったそうです。
日本人の匿名性への無責任なマインドや風土、職場会社、転職事情からは、リファレンスチェックはそぐわない、そこまで成熟できていないと思います。それなのに、そんなものを今でもやる会社には行かない方がいいかと思います。