AMATSUN’s blog

50代サラリーマンのセミリタイア

仕事13(体のいいやり方での追い出し/退職勧奨)

記事更新連投です。

まあ、要は今いまやらなければならない仕事がないからですね。

今日は、自もやられたことがあり、更にやる側にもなったことがある、会社組織がやる「事実上の退職勧奨、追い出し方法」についてです。意外にみなさん真面目なので、知れてないようで。

1.最も違法性が低いやり方/人事等級評価制度見直し

弁護士等からのお勧めリストラ方法ですが、会社組織、経営判断による制度改定が必要です。まず、給与のベースになっている等級制度を「評価を公平にし、業績や会社貢献に資する人に報いるため」とかいうお題目です。最上位の等級を更に一つ新設し、実態としては「出来が悪く辞めてもらった方がいい人」はリストアップされていて、新制度導入までに1年弱を設けます。そして加えて、評価制度(まあ評価の指標と言われますが、「シート」を変えただけ)を改定し、その新評価シートで特にその「出来が悪く辞めてもらった方がいい人」へはその評価指標からは「あなたいけてないよね」の面接面談を何回も行い、それを記録し(訴えられた際のために)、新年度の新等級制度スタート時に「等級グレードの実質降下」を行うのです。

事前にリスクを告知しているし、新等級適用までに「改善の機会を与えた」というのが弁護士等のお墨付きな訳ですが、最初から対象者はリスト化されてます。あわせて、新等級制度の新たにできた最上位の等級に飛び級的に上げられる特別扱いの若手とか出てきますが、単に経営陣、特にリーダーシップが強い社長の会社の場合は、社長のお気に入りですね。この手法は、私のこれまでの「一桁代後半の転職経験」からは、4社でやってましたね。リストにいる人のうち、目先のいい人は早い段階で転職していきます、これ正解。最後まで等級下げられる通告を受けるという目にあうとこまで残る人のタイプは、ⅰ)自分はそんな対象ではないと鈍感な人、ⅱ)会社と争ってでも負けたくないという人、ⅲ)転職先などあり得ない人。

この「通告面談」を私はする側になったことが2回ありますが二人とも泣いてましたね…思い出したくないです。

2.人事異動Aパターン

表向きには出ませんが、一定の好き嫌い激しい役員は「こいつどうしようもないから、どっかに移してくれ、仕事も全然できない」と指名されたローパフォーマー

人事異動は、人によってとても残酷です。異動先が、当の本人が密かに希望していて、ステップアップとしても望ましい本来の人事異動以外、多分、こういう理想系はどうなんでしょう、人事異動の1割とかではないかと。なので、異動になると最初はとても苦労しますよ。私は、大学出ての最初の会社で4回異動しましたが、全て畑違いの辛いものでしたので、1回目の転職先以降は「専門分野」で生きていくことを指向しました(結果として、それが良かったのか悪かったのかは未だに割り切れてないですが)。

人事部は、苦労して異動先をねん出しますが、異動先の上長等にはこういいう背景は伝えられるます。人間はそういう聞いてしまったことが、節々で出る、わかっちゃうんですよね。で、①辞めて転職するか、②そういう事情に気づかずローパフォーマーとして異動が繰り返される憂き目にあう人、どちらかですね。

3.もっとひどい人事異動B

これは、もう持って行く先がなく、上記「こいつどうしようもない」と同時に「辞めさせろ」という指示が暗黙裡にもある場合です。この場合、「人事総務部門付」にするものです。そうです、過去一時期「追い出し部屋」ってのが騒がれましたが、そんなのは今はさすがに作れません。でも、実態同じことを、人事総務部という大きな曖昧な部署への異動で行われています。ほとんど閑職で、些末な仕事しか与えず、一方で都度都度の面談では「アレができていない」とか「目標設定は?」とか、こういいうことに慣れている人事部門の担当の部課長がイジワルするのです。

外資系では普通のようですね、この手法は。

4.ハラスメント/不正疑惑での人事異動C

これも上記3.と手法は同じです。もっと言うと、「自己都合退職なら退職金がでますが…」とかちらつかすのです。これ、最近もやる側でやりました。白黒つけるのに、かなりの社内労力と外部弁護士費用がかかったりする場合、もう辞めてもうらうことで問題指摘の大部分を終結させるためです。

5.特定の部門長を狙った組織改正

これは管理職(まあ部長以上ですね)で、「嫌われて狙われてた部門長」の場合はその部門を他の部門と統合して、「あ、部長は一人でいいので、あなた担当部長か担当課長に降格」ってするのです。既に、部門内で担当部長とか副部長とか専門部長とかの場合は、定期異動の際に、「**本部付」ってしてしまうのです。要はあんたいらない、又はお前嫌いだからってことです。

これ、私は過去に2度受けました。

以上、ひととおりですが、現在正社員で働いいている会社の人事担当役員がこういう世間の現実を全然知らないようで、しかもその人自体がいらない対象になりそうな人で。あー、、こういうの知らない平和な世界の人もまだいるんだなあと思い、一生懸命書いてみました。

会社組織は現実にはとても厳しいところです。