AMATSUN’s blog

50代サラリーマンのセミリタイア

生活97(実父の終末医療/長くて年内かな)

昨夕、東京オリンピック収賄のブログ書きましたが、あの手の時事問題は人気ないですな、時事への捉え方は人それぞれで、差がありますからね。

 

本題。昨日、5月に救急搬送された実父の4回目の転院に立ち会ってきました。これが最後の転院になるでしょう。治療ができる病院でなく、特養も併設している終末看護をしてくれる病院。

実家からも歩いて10分で、実母は暑い中、徒歩で来てました。静かで一人の患者の姿を見ませんでした。自分も最後はなるべくこういうところがいいや。

 

5月に夜中に家の中で転んだとの話で、救急車で医大病院に搬送され、1ケ月くらいたのですが、転院を余儀なくされ行った先が、老人のリハビリ大勢、外来も大勢、よく霊柩車が来ている病院に転院。

そこで「暴れた」とかで、転院(出ていけ)とされ、いわゆる脳神経外科(精神病院)を親戚の医者に紹介してもらって転院。

こんどはそこで頭の中の出血で倒れ(なんとか出血ってやつかと)、別の救急医療へ救急車で搬送。今回はそこから、もう治療はほぼ断念して終末医療看護にようやく行きつきました。

 

冷徹ですが、私は2月に娘と孫娘(実父からみたらひ孫)を連れて実家に行ったときに、父はほぼ誰が誰だかわかっていないようだったので、「認知症だな」と思ってました。そして、最初の医大病院から転院する際、この時はまだ車いすで、しゃべれたのですが、私を見て「あちらの方はどちらさんですか?」って言っていたのを聞いて、「こりゃダメだな」と思っていました。

現状は、もう管で栄養を補給して生きているだけですので、「延命状態」に近いです。

これは、介護にかかわらなかった私が言えたもんじゃないですが、最初の転院の際に、「リハビリ」での回復なんかを考えず、最初から終末看護医療か特養に入れれば良かったのではと。

 

今回、実母、実姉(未婚で還暦過ぎても大手旧パソコンメーカーで再雇用で働いている、私と大違い、この姉が仕切ってます)とも会って、いろいろ分かりました。

 

1)実母

実母は、最初の転院ときも、「金がない金がない。実父が死んだら年金が入ってこないくなるから生きていけない(実母はほぼ専業主婦でした)」とかをまず言うから、頭にきて帰ってきてしまい、その後、話をしてませんでした。

今回も、「金がない、病院に毎月20万円払っていてお金が出ていく。これじゃ1,000万円くらいすぐ飛んじゃう(なんだよあるんかい、金)」とか言ってました。確かに、昨日も、担架で移送されてきた介護タクシーに現金で払っていました(クレカとかPayPayとか使えないんだ)が、万札が飛んでましたね。

すっかり瘦せ細っていましたが、なんか頭の回転は依然と同じ(金がねーとか、1,000万円とんじゃうとか、そういう?な計算と文句が言える)なので、お金の心配でメンタルに来ていて、食欲がないのでしょう。そういうとこを実姉は全く配慮とか気が利かない。

まあ、1,000万円飛ぶ前にお亡くなりになるかと思いますが、後述しますが高額の延命措置はしない方がいい。

 

2)実姉

要はここです。どうも彼女は、未だ実父が急に回復して、起き上がりリハビリに取り組めると思っている、奇跡を信じてる。「靴」を看護師に渡していた、「いやいや、それを履くことはないでしょう」と、思わず言ってしまった私(看護師も合点な顔をしてましたよ)。

実母が言ってましたが、内臓に別な疾患も見つかり、頭のクモ膜下かなにかも、先の病院からは「手術と治療」を提案され、実姉は当然という感じだったそうですが、実母は「もういいです、自然のままで」として、やらないことにしたそうです。

昨日の病院長からの説明、実母は「もう私は結構」と言ってましたので(私は合点です)、私が姉と出ました。延命措置の話で、管からの栄養補給ではいずれ保てないのでとしての措置の話がありましたが、私は「そんなの要らん、そんなことまでしたら、金がないと言っている実母も困るだろうが」と思ったのですが、姉はノリノリでした。

 

だいたいこれで分かったのですが、実姉は40歳代のころに乳がんになったのですが、鹿児島?とかまでセカンドオピニオンも取りに行ったり、医療機関を親戚の医者の紹介ももらい飛び回って、抗がん剤治療で生還したんですよ。昨日も一番元気そうというか、栄養が行き届いている人。

なので、医療信奉者です。当時、抗がん剤治療など、全国の癌の権威まで回っていた際に、実父は現役引退していたので、結構、娘である姉のその活動を支えてましたしね。

私は、わーわー迷惑がきたので、その時から「距離」を置いてきたのです。実母の方は、当時から姉にも医療にも冷たかったですから。スタンスが違う訳です。

 

実父、私は90歳/今年91歳と思ってましたが、まだ89歳でしたわ。至れり尽くせりであろう故エリザベス女王が96歳で没なのですから、充分でしょう。