AMATSUN’s blog

50代サラリーマンのセミリタイア

仕事122(転職におけるリファレンス・チェック/back checkとやら)

指の骨折(ヒビ)の方はほぼ治って、でも昨日までは薬指はまだ曲げると少し痛み。そのほか、関係ないとこに痛いとこがでる。あとは、3週間近くギターを弾いていなかったせいかやっぱ各指、フレット押さえる指が痛かったり。ぼちぼち休み休みやるようにしないと。

 

リタイア系のブロガーさんの多くは、「一社それも大手企業に勤めていた/退職金idecoもガッツリある/投資で資産形成」とかの方が多いので、私のような転職あばずれいない。こないだあるブロガーさんの記事で、「1回転職すると転職のハードルが下がって何度も転職をするダメな人がいます」とかディスられたけど…すんませんな、9回も転職経験者で!

今日の記事の首題、「リファレンス・チェック(back check)」、ほとんどの人は知らない/無縁なのでしょう。

 

かつての職場の人から、転職で最終面接後にレファレンス・チェックを行うと言われ、初めての経験なのだけど、リファレンスの評価者になってくれと頼まれ快諾しました。私も過去にリファレンスされる側に2回、今回のように評価する側に2回の経験があり、される側の1回でひどい目にあったことがあります。

 

1.リファレンス・チェックとは(最近はback checkとかの表現も)

ネットでググればいっぱい出てきますが、リタイア系のブロガーさんおよび読者の方は遠い関係ない世界か。海外、米国では普通で、転職の採用過程でかつの職場の上司とか同僚に、仕事内容や仕事ぶりについて第三者のエージェント(採用会社が雇うのですが、転職エージェントとは違い専門の調査会社です)による反面調査するもの。

米国なんかでは会社を辞めていく時に、予め上司にレファレンス評価書(辞めていく自身が作る自己評価)にサインをもらっておく習慣だった。

私も外資に買収された会社にいた時、部下の帰国子女が辞めていく際に英文のレジュメにサインを求められた。

 

2.十年くらい前までの日本では

外資系、それもマネジャー以上レベルの採用だと、変な人に高額な年俸を払うことになるとまずいのでレファレンス・チェックをやっていましたが、日系企業では個人情報などへの懸念からまずほとんど行われていなかった。当時は、専門調査会社のエージェントが電話でのインタビュー形式で候補にされた以前の同僚上司に行うのです。電話番号は、転職しようとして採用過程にいる人が候補になってもらう人に了解得て提供する。

 

3.聞かれること・調査されること

電話インタビューの時代この費用、結構高いらしく簡易調査(マネジャークラス以下)で10万円、本調査(部長職/役員以上)で20-100万円とか聞きました。なので費用面からも日系企業はやってなかった。

(1)簡易調査

①在籍調査です、まずは。その会社に在籍していたか、履歴書で書かれいる肩書と担当業務が正しいか。普通は聞かれた側は「はい、そうですよ」と応えるのが普通。②次は人柄と周りの評判ですが、簡易調査レベルですと単純に「周りの評判とかはどうでしたか(悪さしてるような人でないよね)」だけ。これにも「良好でしたよ」と応えるのが分かっている人の礼儀です。余計なことべらべら話さなければ数分未満、よほどの人でないと形式です。

(2)本調査

①詳細職歴を聞かれる

年収1,000万円を超えるようなハイクラスを採用する場合ですね、費用面からも。この調査では、数社を渡った人の場合には、退職転職在籍した年月日まで聞かれたりします。それでも「****ですよね」と聞かれるから、深く考えず「はい」って回答してあげればいいのですが、中にはこの礼儀をしらずにくそバカ真面目に、ちょっと違うなとか言う日系企業のバカ研究職の部長とかにいました。

②担当業務と専門性

「業務の実績と専門能力」について。これも当人の書いた履歴書の記載内容から聞いてくるのであるから、「そうですよ」と回答してあげるのが礼儀。間違っても「いや、そんなレベルの専門能力はなかったし、そこまでの仕事はしてなかったよ」とか言うもんじゃない。でもそういうおバカな対応する世間知らずいるんよ。

③推薦した人でない無作為同僚上司まで調査

50万円を超える費用をかければ、当人が推薦した人でなく、探し当てて同僚とか上司部下(在籍していた他社人事部をとおしてかも、実はグル)に接触して、調査してくる。要すれば興信所と同じです。役員級になるとやむを得ないでしょう。ここになるとかなりえげつない回答をする輩が出てくる。

 

4.日本の企業にはバカが多い

元々米国系からの習慣であるので、転職世界の米国でリファレンスで脚を引っ張るようなことはしないものですが、日本では本人推薦でない人まで行うと、まあ悪口が出まくります。このレベルの調査書については話半分にしないと全員がNGになっちゃいます。私は、ジュニアクラスの中途採用でここまで調査していたバカ部長(研究職出身)の下で中途採用面接に同席してたのですが、この調査書取ってやがってなんどか事前に見たのですが、まあ転職しようという人に対してはボロカスですよ、日本人サラリーマンは。途中から見ないことにしましたよ、当時。

 

5.今回依頼されたケースではweb上で完結!

今回依頼されたところ、メールアドレスを調査会社に開示するととのことで、個人のgmail(無職なんでそれきゃないよ)を伝えたところ、秒でメールが調査会社から来た。たぶんwebのポータルがあって、転職採用過程の当人がそこに推薦者(評価者)のアドレスを直接入力するんだろう(発注した会社や転職エージェントは介在しない)。

リンクのweb上のアプリに行くと、既に確認してほしい当人の職歴は掲載されているが、修正できるようになってる。そんなことせずに「Yes」をクリックするのが礼儀(実際あってたけどね)。

(1)怖いよ

次ページに行くと、今度は私側の情報を入力する箇所。え!、勤め先会社名と役職名!、自分は無職だから所属してる会社もうないよ。しかも必須入力箇所で飛べない。これ、自分のような無職でなくて現職でも怖いね、以前の電話インタビューなら口頭だけどさ、簡単にデータ化されちゃうじゃん。

一旦ここで怖くなって、ネットで検索して調べたら、どうやら最後に推薦評価者の私サイドの「なりすまし防止」で名刺2枚と本人確認書類を画像でアップさせるらしい感じ。確かに、メルアドだけだとなんとでも用意できるもんね。

(2)最も怖いのは推薦評価者の在籍すら調査されるかも

最後の会社の名刺、たまたま2枚あったけどさ、これ電話されて「誰誰さんいますか」とかされて「そんな人(肩書の人)はいませんがね」とかなり得るよね。現職であってもなんかきもい、調べられるんだよたぶん。

そこで、まあ今の私は個人事業主の名刺をPCで自作してあったので、個人事業主という事実正確な立場で回答することとして、会社名の入力箇所は個人事業主でインプット、そしたら次のページに進めた。

(3)評価のページは1ページで5質問

質問は、採用過程にいる当人の担当していた業務、業務上の成果などだったので、まあマネジメントしてたら部下の評価書や自分の評価書に書いていることだからスラスラ~よ。最後の質問が、当人に関して注意すべき点を書けってとこですね。まあ、信頼されて頼まれてる関係の当人なので、長所面を活かすための注意点として書いたから大丈夫(こういうとこもメーカーの理系の人とかってバカ正直に余計なこと書いちゃうんだよね)。

(4)更にこわーい

次のページ、最後かな。またこっちの個人の情報。やっぱりきた、まず名刺2枚を画像撮って送信しろとさ。凄いね、QRコードって。更に次は本人確認書類。金融機関の口座開設じゃねーんだぞ全く。免許証とかマイナンバーカードとか、写真付きのものだとさ(健康保険証はNGだよ)。撮って送信したよ。もうこれで現職のひとなら、個人の情報ぜーんぶ取られたってことやん。名刺と免許証よ。名刺には会社のメルアドもあるし、これwebでやってる時点で個人のメルアドも出してるしね。

(5)最後はトドメ

これでレファレンス評価は終わり!、ということでwebも閉じるのかなと思ったら、このwebサービスのアンケートだと。このサービスに興味がありますか?で、「ない」と回答しないとなんと続きのアンケ―トへ行ってしまって、また所属会社名とか肩書とかメルアド、更に連絡先の携帯電話番号だとさ、このサービスを紹介するからだとさ。

 

これはね、リファレンス調査だけでなく、このクラスの採用マーケットにおけるキーマンらのデータベースを作ろうとしてるよ。最初に個人情報の取得目的とかプライバシーポリシーとかあったけどさ、あんなんちゃんと見ないで同意クリックしますがね。

 

いや、長くなりましたが、参考になる人には参考にです、お気を付けください。

もっとも気をつけても避けて通れない時代だね、まあディスられるように転職は1回までとかでなら関係なく生きていけますよーん。